テキーラ樽やメスカル樽を使ったウイスキーは、アガベ系蒸留酒の前歴を持つ樽へウイスキーを入れたものです。名前が似ていても、テキーラとメスカルは同じ規格ではありません。
前歴酒の規格を分ける
| 項目 | テキーラ | メスカル |
|---|---|---|
| 公的規格 | NOM-006など | NOM-070など |
| 原料・地域 | 指定アガベと地域の要件 | 使用可能なアガベと地域の要件 |
| 記事での扱い | 前歴酒の正確な表示を確認 | テキーラの別名としない |
樽の前歴を読むための整理であり、ウイスキー自体がテキーラやメスカルになるわけではありません。
5項目で樽履歴を確認する
- 前歴酒がテキーラかメスカルか
- 樽が新樽からどの順で使われたか
- 主熟成か追加熟成か
- メーカーが示す香味と期間
- ウイスキー側の国・分類規則
直前に入っていた酒だけで樽の全履歴は分かりません。新樽、別の蒸留酒、テキーラまたはメスカル、ウイスキーという順序もあり得るため、公式説明が示す範囲だけを使います。
スコッチでは名称だけで決まらない
SWAのガイダンスは、蒸留酒の熟成に伝統的に使われてきたオーク樽を一定条件で認めています。前歴酒へ蒸留後に果実、香味、甘味を加えた樽は除外対象になり得ます。最終製品もスコッチの伝統的な色、味、香りを保つ必要があります。
したがって「テキーラ樽」「メスカル樽」という名称だけで許容可否を断定せず、個別商品の公式説明と規則を確認します。
ほかの前歴樽と比較する
樽の基本はウイスキー樽の種類、比較例はラム樽熟成とワイン樽熟成が参考になります。使用回数はファーストフィルとリフィル樽で確認できます。
まとめ
- テキーラとメスカルの規格を分ける
- 前歴樽と原料添加を混同しない
- 樽の全履歴と使用順を確認する
- 熟成かフィニッシュかを分ける
- 法的区分と公式香味を同時に読む