キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを同じ蒸溜所で製造します。特にグレーン原酒は、マルチカラム、ケトル、ダブラーという3タイプの蒸留方式を使い分ける点が特徴です。
先に結論
- モルトとグレーンを同一拠点で製造
- グレーンは3種の蒸留方式
- ライト・ミディアム・ヘビーをつくり分ける
- 方式を品質順位にしない
モルトとグレーンを同じ拠点で造る
| 区分 | 主原料 | 主な蒸留設備 | 記事での注意 |
|---|---|---|---|
| モルト | 大麦麦芽 | 銅製ポットスチル | 一部にピート麦芽も使用 |
| グレーン | コーン、ライ麦など | 連続式・単式 | 3タイプをつくり分ける |
| ブレンデッド | モルト+グレーン | 原酒をブレンド | 商品比率は別途確認 |
3種のグレーン蒸留方式
| 方式 | 設備 | 公式のタイプ | 公式の特徴 |
|---|---|---|---|
| マルチカラム | 5塔の多塔連続式 | ライト | すっきり、まろやか |
| ケトル | バッチ式+精留塔 | ミディアム | 芳醇、滋味豊か |
| ダブラー | ビアカラム+ダブラー | ヘビー | 香味成分が強く残り重厚 |
「ライト」は低品質、「ヘビー」は高品質という意味ではありません。ブレンドの目的に応じて異なる個性を使えることが重要です。
マルチカラムの役割
公式は5つの塔からなる多塔連続式蒸留器を使用し、すっきりとまろやかなライトタイプのグレーン原酒に仕上げると説明します。連続式でも一種類の原酒しかできない、という意味ではありません。
ケトルとダブラーの違い
ケトルはやかんで湯を沸かすようなバッチ式で、単式蒸留器と精留塔を組み合わせます。ダブラーはビアカラムで粗蒸留した後にダブラーを使う方式です。公式ページは両設備を国内唯一と案内していますが、設備状況は更新され得るため確認日を伴って引用します。
| 比較軸 | ケトル | ダブラー |
|---|---|---|
| 運転 | バッチ式 | ビアカラムとの組合せ |
| 公式分類 | ミディアム | ヘビー |
| 公式表現 | 芳醇、滋味豊か | 重厚、香味成分が強く残る |
| 注意 | 個別商品の配合比率は分からない | |
設備から商品配合を推測しない
3方式が存在しても、特定商品にどの原酒が何%使われるかは別情報です。ブランド名、商品名、年数、ABV、原酒説明を商品ページで確認し、蒸溜所紹介だけで配合を断定しません。
蒸留設備の基礎はポットスチルと連続式蒸留機、グレーンの定義はモルトとグレーンの違いも参照できます。
見学前の確認手順
- 公式工場見学ページを開く
- コースと予約枠を確認する
- 見学できる設備を確認する
- 年齢・同伴条件を読む
- 試飲する人は運転しない
- 稼働状況は当日案内を優先する
情報源と記事の範囲
原料、発酵、蒸留設備はキリン公式Whisky Journey、見学条件は公式工場見学ページを2026年10月3日に確認しました。個別商品の配合や香味はこの記事の設備情報から推定していません。
まとめ
- モルトとグレーンを同じ蒸溜所で製造
- グレーンはマルチカラム、ケトル、ダブラー
- ライト・ミディアム・ヘビーは設計上の個性
- 方式を品質順位にしない
- 設備から商品配合を推測しない