ニューヨークサワーは、ウイスキーサワーの上へ赤ワインを浮かべるカクテルです。国際バーテンダー協会(IBA)の現行レシピでは、ライウイスキーまたはバーボンを使い、最後にシラーズまたはマルベックを重ねます。
赤ワインは他の材料と一緒にシェークしません。まず酸味と甘味のあるサワーを作り、氷入りグラスへ注いでから、液面近くで勢いを抑えてワインを加えるのが要点です。情報は2026年9月29日にIBA、Maker’s Mark、厚生労働省、FDAの公開資料で再確認しました。
ウイスキーサワーとの違い
| 比較 | ニューヨークサワー | IBAのウイスキーサワー |
|---|---|---|
| ベース | ライまたはバーボン60ml | バーボン45ml |
| レモン | 30ml | 25ml |
| シロップ | 22.5ml | 20ml |
| 卵白 | 数滴 | 数滴・任意 |
| 追加材料 | 赤ワイン15ml | なし |
| 仕上げ | 赤ワインを表面へ浮かべる | シェーク後に注ぐ |
単にウイスキーサワーへワインを混ぜるのではなく、最後の15mlを層として加える点がニューヨークサワーの中心です。赤ワインを使わない基本形はウイスキーサワーの作り方で確認できます。
IBA公式の材料
| 材料 | 量 | 使う段階 | 確認点 |
|---|---|---|---|
| ライウイスキーまたはバーボン | 60ml | シェーク | どちらかを選ぶ |
| シンプルシロップ | 22.5ml | シェーク | 目分量にしない |
| フレッシュレモン果汁 | 30ml | シェーク | 搾った果汁を計量する |
| 卵白 | 数滴 | シェーク | 安全性とアレルギーを確認する |
| シラーズまたはマルベック | 15ml | 最後 | シェークせず表面へ浮かべる |
IBAページの「Malbech」は一般にMalbecと表記されるブドウ品種を指す表現として読みます。別品種のワインを使う場合は家庭でのアレンジであり、IBA公式構成そのものではありません。
作り方は5工程
- ロックグラスへ氷を入れ、赤ワイン15mlだけを別に計量する
- ウイスキー、レモン果汁、シロップ、卵白をシェーカーへ入れる
- 氷を加えて強くシェークする
- 氷を入れたロックグラスへこして注ぐ
- 赤ワインを表面へ静かに浮かべ、レモンまたはオレンジのゼストとチェリーを添える
IBAは氷とともに力強くシェークし、氷を入れた冷たいロックグラスへ注ぐ手順を示しています。赤ワインは最後に浮かべます。シェークとステアの役割はステアとシェイクの違いも参照してください。
赤ワインを浮かせる3つの要点
- ワインを別に計量する:シェーカーへ誤って入れず、15mlを一度に扱えるようにする
- 液面近くから注ぐ:バー・スプーンの背を液面近くへ置き、その上へワインを少量ずつ流す
- 注いだ後に混ぜない:層を見せる場合は、提供前にステアしない
スプーンを使う方法は、注ぐ勢いを弱めるための実践手順です。IBAが器具として指定しているわけではありません。ベースの希釈、シロップ、温度、氷、ワインの条件でも境界は変わるため、完全な直線にならなくてもレシピの失敗とは限りません。
層が崩れる原因と直し方
| 状態 | 主な確認点 | 次回の対応 |
|---|---|---|
| ワインが一気に沈む | 注ぐ高さと速度 | スプーンを液面へ近づけ、少量ずつ流す |
| 全体がすぐ赤くなる | ワインを入れる順番 | 必ずグラスへ注いだ後の最後に加える |
| 泡だけが赤く染まる | 卵白の泡量 | IBAの「数滴」を基準にし、入れすぎない |
| 酸味が強すぎる | レモンとシロップの量 | 公式量を正確に再現してから一項目だけ調整する |
| 水っぽい | 氷の状態とシェーク | 溶けかけた細かな氷を避け、条件を記録する |
卵白は安全性を優先する
現行のIBA公式レシピでは卵白数滴が材料に含まれます。一方、加熱しない卵を使うため、FDAは生または加熱不十分の卵を使う料理・飲料では、低温殺菌済みの殻付き卵または卵製品を使うよう案内しています。商品の表示を確認し、アレルギーや衛生上の懸念がある場合は卵白を省きます。
卵白を省いた一杯はIBA公式構成からの変更ですが、家庭では見た目より安全性を優先してください。アルコールを加えても、未殺菌卵の安全性が保証されるわけではありません。
赤ワイン選びは公式指定から始める
最初の再現では、IBAが示すシラーズまたはマルベックを15ml使います。Maker’s Markも、バーボン、レモン、シロップで作るサワーへ辛口赤ワインの層を加える構成を紹介しています。品種、甘辛、温度を同時に変えると原因を判断しにくいため、まず量を固定し、次の一杯でワインだけを変えます。
酒量はワイン分も合計する
ウイスキーを40%、赤ワインを13%と仮定すると、公式量1杯の純アルコール量は約20.8gです。計算は「60ml×0.40×0.8」と「15ml×0.13×0.8」の合計です。実際の数値は使う商品の度数で変わります。
厚生労働省は、酒量をmlだけでなく純アルコール量で把握することを案内しています。層が分かれていても酒量は減りません。詳しくはアルコール度数と純アルコール量を確認してください。
次回も再現する5行メモ
- ウイスキーの種類・商品名・度数
- レモン、シロップ、卵白の量
- 赤ワインの品種・商品名・度数
- 氷とシェークの条件
- 注ぎ方、層の残り方、酸味と甘味
まとめ
- ニューヨークサワーは、ウイスキーサワーへ赤ワイン15mlを浮かべるカクテル
- IBA公式はライまたはバーボン60ml、レモン30ml、シロップ22.5ml、卵白数滴
- 赤ワインはシラーズまたはマルベックを使い、シェークせず最後に加える
- 層が崩れたら、注ぐ高さ、速度、順番、卵白量から確認する
- 卵白は低温殺菌済み製品の表示を確認し、安全性を優先する
- 純アルコール量はウイスキーとワインの両方を合計する