熟成中のウイスキーは樽材と成分をやり取りし、一部が樽を通じて外へ蒸散します。温度と湿度は、この変化に関わる条件です。
温度と湿度の役割
| 条件 | 確認する変化 | 注意 |
|---|---|---|
| 温度 | 反応、抽出、蒸散 | 高温=高品質ではない |
| 湿度 | 水とアルコールの蒸散比 | 単独では決まらない |
| 空気流 | 庫内の分布 | 位置差があり得る |
国税庁醸造試験所の研究では、15℃と30℃の比較で総揮散量に対する温度の影響が大きいと報告されています。
冷涼多湿と温暖乾燥
英国政府のスコッチ技術仕様は、温暖で乾燥した気候では水が相対的に多く蒸散して樽内度数が上がり得る一方、冷涼で湿潤なスコットランドではアルコールが相対的に多く蒸散して度数が下がると説明しています。
減少の基礎は天使の分け前で整理できます。
速度と品質は別
- 早い抽出が調和を保証するわけではない
- 樽の材と履歴で反応が変わる
- 原酒の設計で目標が異なる
- 地域間の年数換算はできない
年数表示は熟成年数の読み方、保管方法は熟成庫の3方式が参考になります。
産地を見る順番
- 気候の傾向を確認
- 熟成庫と樽の条件を確認
- 法的な年数表示を確認
- メーカーの香味説明を読む
冷涼で霧の多い環境の公開例として厚岸蒸溜所も比較できます。
まとめ
- 温度は反応と蒸散に関わる
- 湿度は蒸散する成分の比に関わる
- 庫内位置も条件の一つ
- 速さと品質を同一視しない