香り・味わい

ウイスキーの花・ハーブ香とは?4軸で整理

花、草、葉、ハーブの香りを混同せず、香り・味・口当たり・公式表現の4軸で記録します。

白い花、緑の葉、乾燥ハーブと無銘グラスを4区分で表した香りの概念画像

In short

この記事の結論

フローラルは花や香水を思わせる方向、ハーブは葉、ミント、乾燥ハーブなどの方向ですが、境界は固定ではありません。香り、味、口当たり、公式テイスティングノートを分け、自分が連想した具体物を一語添えると再現しやすくなります。

「花のよう」「ハーブのよう」は便利な表現ですが、香り、苦味、青い連想、冷感が一つの言葉に混ざりやすい分野です。

Scotch Whisky Research Instituteのフレーバーホイールでも、FloralとGreen/grassyは隣接しつつ別の分類です。まず大分類を選び、その後で具体物へ進みます。

4方向に分ける

方向連想例混同しやすいもの
バラ、スミレ、ラベンダー香水、石けん
草・葉刈草、若葉、植物の茎青い野菜
生ハーブミント、バジル冷感、苦味
乾燥ハーブ茶葉、乾いた葉、薬草木、土、スパイス

香りと味を分ける

  • 鼻:花や葉を思わせる香り
  • 口中香:飲んだ後に鼻へ戻る印象
  • 味:甘味、酸味、苦味
  • 口当たり:冷感、収れん、刺激

たとえば「ミント」は香りの連想か、口の冷感かを分けます。質感の言葉はウイスキーの口当たりで整理しています。

公式表現は答え合わせではない

メーカー公式にはviolet、mint、herbaceousなどの語が使われます。これは商品の方向を知る一次情報ですが、自分が同じ香りを感じる保証ではありません。

フレーバーホイールでは、大分類から具体語へ進み、感じない欄を無理に埋めない方法を紹介しています。

4軸記録

記録すること
種類花/草/生ハーブ/乾燥ハーブ
状態生、乾燥、煮出した、香水のよう
強さ弱・中・強
時間最初、加水後、余韻

比べ方

  1. 同じ量と温度にそろえる
  2. 遠くから短く香りを取る
  3. 大分類を一つ選ぶ
  4. 身近な具体物を一語添える
  5. 必要なら常温の水を数滴加える
  6. 公式表現は最後に照合する

鼻を近づけ過ぎない方法はノージングも参照してください。

まとめ

  • 花と草・葉は一度分ける
  • 香り、味、口当たりを混同しない
  • 具体物と状態を一語添える
  • 公式表現は正解表にしない
  • 同じ条件で加水前後を記録する

情報源・参考文献

よくある質問

フローラルとはどんな香りですか?

バラ、スミレ、ラベンダー、白い花、香水などを連想する表現です。感じ方と具体物は人により異なります。

ハーブ香とはどんな香りですか?

ミント、乾燥ハーブ、若葉、青い植物などを連想する方向です。苦味や冷感とは別に記録します。

グラッシーとハーブは同じですか?

重なる場合はありますが、刈った草、葉、乾燥ハーブ、ミントなど具体物を添えると区別しやすくなります。

公式ノートと違ってもよいですか?

問題ありません。公式表現は比較の手掛かりであり、感じ方を合わせる正解表ではありません。

加水すると分かりやすくなりますか?

数滴の水でアルコール刺激が下がり、別の香りを拾いやすくなる場合があります。加水前後を分けて記録します。

香りを比べる順番は?

弱いと感じるものから始め、同じグラス・量・温度で、短く複数回香りを取ります。