種類・製法

アメリカンシングルモルトとは?2025年施行の規格を解説

2025年1月19日に施行されたAmerican Single Malt Whiskyの原料、単一蒸留所、蒸留度数、樽、瓶詰め度数、Straight条件を解説します。

麦芽大麦、米国を抽象化した星、無銘のオーク樽と蒸留器を描いたオリジナル概念画像

In short

この記事の結論

American Single Malt Whiskyは、100%麦芽大麦を使い、米国内で糖化・蒸留・熟成し、単一の米国蒸留所で全量を蒸留する規格です。蒸留は160プルーフ以下、700L以下のオーク樽で貯蔵し、80プルーフ以上で瓶詰めします。2025年1月19日に正式施行されました。

アメリカンシングルモルトは、単なる「米国産のモルト」という宣伝語ではなく、TTBが新しいウイスキーの種類として定めた表示です。最終規則は2024年12月に公表され、2025年1月19日に施行されました。

7条件で規格を読む

条件American Single Malt Whisky
原料発酵させた100%麦芽大麦のもろみ
生産国糖化、蒸留、熟成を米国内で行う
蒸留所単一の米国蒸留所で全量を蒸留
蒸留度数160プルーフ以下
700L以下のオーク樽
樽の状態使用済み、新しい無焦がし、焦がした新樽
瓶詰め度数80プルーフ以上

Straightは2年以上

American Single Malt Whiskyそのものに一律の最低熟成年数は示されていません。一方、「Straight American Single Malt Whisky」は少なくとも2年の熟成が条件です。年数表示がある場合は、規格名と分けて確認します。

年数の読み方はウイスキーの熟成年数、ラベル全体はウイスキーラベルの見方が参考になります。

新樽限定ではない

バーボンのように焦がした新樽だけへ限定されず、使用済みオーク樽、新しい無焦がしオーク樽、焦がした新しいオーク樽を使えます。容量は700L以下です。カラメル色素は使用をラベルへ開示する条件で認められます。

樽材の基礎はアメリカンオークとヨーロピアンオークで確認できます。

スコッチと同一規格ではない

比較米国規格スコッチ
原料100%麦芽大麦シングルモルトは100%麦芽大麦
単一蒸留所必須必須
生産地米国スコットランド
樽・熟成米国規則スコッチ規則

共通点があっても法的区分は別です。スコッチ側の全体像はスコッチウイスキーとはを参照してください。

経過措置も確認する

TTBは、2025年1月19日より前の規則に適合していた一部表示について、2030年1月19日より前に瓶詰めされた製品へ5年間の移行期間を設けています。古いボトルと現行規格を比較するときは瓶詰め時期も確認します。

まとめ

  • 2025年1月19日に正式施行
  • 100%麦芽大麦、単一米国蒸留所
  • 米国内で糖化、蒸留、熟成
  • 160プルーフ以下で蒸留、80以上で瓶詰め
  • 700L以下のオーク樽
  • Straightは2年以上

情報源・参考文献

よくある質問

アメリカンシングルモルトとは何ですか?

米国内で糖化・蒸留・熟成し、100%麦芽大麦を使って単一の米国蒸留所で全量を蒸留するウイスキー規格です。

いつ正式な規格になりましたか?

TTBの最終規則は2024年12月18日に公表され、2025年1月19日に施行されました。

新樽が必須ですか?

必須ではありません。700L以下の使用済み、新しい無焦がし、または焦がした新しいオーク樽を使えます。

最低熟成年数はありますか?

American Single Malt自体に一律の最低年数は示されていません。Straight表示は少なくとも2年の熟成が条件です。

スコッチのシングルモルトと同じですか?

100%麦芽大麦と単一蒸留所は共通しますが、生産国、蒸留・樽・熟成の規則は異なります。

カラメル色素は使えますか?

規格はラベルで使用を開示することを条件にカラメル色素を認めています。