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シーバスリーガル5種を実飲比較|12年・ミズナラ・ラムカスクの違い

Air Designが所有・実飲したシーバスリーガル5種を実物写真で比較。12年の旧・現行デザイン、ミズナラ12年、Extra Rum Cask Selection、Crystalgoldの表示・香味・選び方を整理します。

シーバスリーガル12年旧・Extra Rum Cask・12年現行・ミズナラ12年・Crystalgoldの5本を表現したアイキャッチ画像

In short

この記事の結論

最初の1本として基準を知るなら現行12年、樽由来のスパイス感を比べたいならミズナラ12年、トロピカルな方向を試したいならExtra Rum Cask Selectionが比較しやすい構成です。旧デザインの12年は写真上「匠リザーブ」ではなく通常の12年です。Crystalgoldは日本の酒税法上はウイスキー、英国の分類ではスピリット・ドリンクです。

シーバスリーガルは商品数が多く、「12年とミズナラは何が違うのか」「透明なCrystalgoldもウイスキーなのか」が商品名だけでは分かりにくいブランドです。

この記事では、Air Designが所有し実際に飲んだ5種を、撮影したボトル写真と背面表示で比較します。公式テイスティングノートは事実情報、味の感想は実飲時の主観として分け、確認できない内容は断定しません。

実際に所有・実飲した5種

商品写真で確認した表示度数・容量位置づけ
12年・旧デザイン12 YEARS / PREMIUM SCOTCH WHISKY40%・750ml通常12年の旧意匠
12年・現行デザインCHIVAS 12 / BLENDED SCOTCH WHISKY40%・700ml比較の基準
ミズナラ12年一部をミズナラ樽でフィニッシュ40%・700ml日本限定の樽表現
Extra Rum Cask Selection一部をラム樽でフィニッシュ40%・700mlトロピカルな方向
Crystalgold正面はSPIRIT DRINK40%・700ml透明に濾過した樽熟成スピリッツ
容量は今回撮影したボトル表示です。販売時期・地域によって異なる場合があります。

黒いシーバス12年は「匠」ではなく旧デザイン

シーバスリーガル12年の旧デザインボトル正面
Air Design所有・撮影。正面表示は通常のシーバスリーガル12年で、匠リザーブではありません。

黒と金のラベルには「CHIVAS REGAL 12」「PREMIUM SCOTCH WHISKY」とあり、「匠リザーブ」の記載はありません。公式の12年商品ページは2022年のパッケージ刷新を案内しているため、このボトルは通常12年の旧デザインとして扱うのが妥当です。

匠リザーブ12年は、ブレンドの一部を日本酒カスクでフィニッシュした別商品です。見た目が黒系でも、商品名と背面表示を確認せず同一商品として扱うべきではありません。

実際に飲んだ印象では、旧デザインと現行デザインを別銘柄のように感じるほど大きな方向性の違いはありませんでした。どちらも穏やかな甘さとなめらかさが中心です。ただし、開栓時期や保管期間が違うボトルなので、わずかな差を中身の変更だとは断定していません。最も確実に確認できた違いは、容量とラベルを含むパッケージです。

現行12年は比較の基準にしやすい

シーバスリーガル12年の現行デザインボトル正面
Air Design所有・撮影。2022年の刷新後に使われている現行デザインの12年。

公式は現行12年について、ハチミツ、熟したリンゴ、ヘーゼルナッツ、クリーミーさを挙げています。12年以上熟成したモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした、ブランドの基本となる1本です。ブレンデッドスコッチの分類はブレンデッドウイスキーの違いで整理しています。

実際に飲むと、最初に蜂蜜や熟したリンゴを思わせる甘い香りがあり、口当たりは角が少なく穏やかです。強いスモークや樽の渋みを求めるタイプではありませんが、ストレートでも構えずに飲め、ハイボールでも甘い香りが残ります。5種を比べる際の基準にしやすいと感じました。

ミズナラ12年は「全部をミズナラ樽熟成」ではない

シーバスリーガル ミズナラ12年のボトル正面
Air Design所有・撮影。ブレンドの一部をミズナラ樽でフィニッシュした12年。

公式説明と背面ラベルで確認できるのは、ブレンドの一部を日本原産のミズナラ樽でフィニッシュしていることです。全原酒をミズナラ樽で12年間熟成した商品ではありません。公式は洋梨とオレンジ、ハチミツとヘーゼルナッツ、ほのかなスパイス感を挙げています。樽の基本はミズナラ樽の解説でも確認できます。

現行12年と比べると、基本の甘さや果実感は共通しながら、飲み終わりに木やスパイスを連想する香りが少し長く残るように感じました。「ミズナラ」という名称から線香や白檀のような強い香りを想像すると、実際はそこまで極端ではありません。通常12年の飲みやすさを保ったまま、後半に樽の個性を足した印象です。

Extra Rum Cask Selectionは一部をラム樽で仕上げる

シーバスリーガル Extra Rum Cask Selectionのボトル正面
Air Design所有・撮影。ブレンデッドスコッチの一部をラム樽でフィニッシュした商品。

背面表示は、ブレンデッドスコッチの一部をラムカスクでフィニッシュしたことを示しています。公式ページはマンゴー、桃、バナナファッジ、アプリコットジャムなどを例示し、甘さとトロピカルな方向を説明しています。

通常12年と比べると、香りからマンゴーや熟した桃を連想しやすく、甘さも明るく感じました。ただし、砂糖のような強い甘さではなく、果実を思わせる香りによって甘く感じるタイプです。トロピカルな方向は分かりやすい一方、シーバス12年らしいなめらかさも残っており、別ブランドのように離れた味ではありませんでした。

Crystalgoldは日本と英国で区分表示が異なる

シーバスリーガル Crystalgoldの透明なボトル正面
Air Design所有・撮影。透明に濾過されたChivas Regal Crystalgoldの正面。
シーバスリーガル Crystalgoldの背面表示
背面には、日本の酒税法上はウイスキー、英国の規則ではスピリット・ドリンクとなる旨が記載されています。

Crystalgoldは樽熟成したスコットランド産スピリッツを透明になるまで濾過した商品です。正面は「SPIRIT DRINK」と表示されています。一方、日本語の背面ラベルには、日本の酒税法上は「ウイスキー」に分類される一方、英国の規則では「スピリット・ドリンク」となる旨が明記されています。

したがって、「透明なスコッチウイスキー」とだけ断定するより、地域の法的区分が異なる商品として説明する方が正確です。公式ページはアップルパイ、バタースコッチ、洋梨、スパイスを挙げています。

透明な外観から軽い味を予想しましたが、実際にはリンゴや洋梨を思わせる果実感と、バタースコッチのような丸い甘さが残っていました。通常12年より口当たりは軽快で滑らかに感じる一方、水のように無味という印象ではありません。見た目と香味の差が、この5種では最も特徴的でした。

5種の選び方

求めるもの候補判断理由
まず基準を知りたい現行12年定番の香味設計を確認しやすい
旧ボトルを持っている旧デザイン12年匠と混同せず表示を確認できる
樽由来の違いを比べたいミズナラ12年一部ミズナラ樽フィニッシュ
甘くトロピカルな方向を試したいExtra Rum Cask Selection一部ラム樽フィニッシュ
透明な見た目と製法を体験したいCrystalgold国ごとの区分差を含めて特殊

実飲後の選び方としては、最初の1本や飲み方を選ばない定番なら現行12年、通常12年との違いを無理なく楽しむならミズナラ12年が選びやすいと感じました。甘い果実の方向を試したい場合はExtra Rum、見た目を含む新しい体験を重視する場合はCrystalgoldという選び分けです。年数や価格だけの順位にはしていません。

まとめ

  • 写真の黒い12年は、匠リザーブではなく通常12年の旧デザイン
  • 現行12年は5種の比較基準にしやすい
  • ミズナラ12年はブレンドの一部をミズナラ樽でフィニッシュ
  • Extra Rum Cask Selectionは一部をラム樽でフィニッシュ
  • Crystalgoldは日本と英国で法的区分の表示が異なる
  • 公式説明と実飲した感想を分けて判断する

情報源・参考文献

よくある質問

写真の黒いシーバスリーガル12年は匠リザーブですか?

いいえ。写真の正面表示は通常のシーバスリーガル12年です。公式は2022年のパッケージ刷新を案内しており、旧デザインとして扱うのが妥当です。匠リザーブ12年は一部を日本酒カスクでフィニッシュした別商品です。

シーバスリーガル12年とミズナラ12年の違いは何ですか?

ミズナラ12年はブレンドの一部を日本原産のミズナラ樽でフィニッシュしています。通常12年と年数・度数は同じでも、樽由来の香味設計が異なります。

ミズナラ12年は全量をミズナラ樽で12年熟成していますか?

いいえ。公式説明は、ブレンドの一部をミズナラ樽でフィニッシュした商品としています。

Extra Rum Cask Selectionはラムですか?

いいえ。ブレンデッドスコッチの一部をラム樽でフィニッシュした商品です。ラムそのものではありません。

Crystalgoldはウイスキーですか?

日本の背面表示では酒税法上ウイスキーに分類される一方、英国の分類ではスピリット・ドリンクと記載されています。地域による区分差を併記するのが正確です。

旧デザインと現行12年は別の商品ですか?

写真上はいずれもシーバスリーガル12年です。公式は2022年にパッケージを刷新したと案内しています。味の差は保管状態や開栓時期も影響するため、写真だけで中身の変更を断定できません。