シングルモルト白州の年数表記なし(以下、白州NV)は、すだちを思わせる柑橘、ミントのような清涼感、軽い甘さ、かすかなスモークが重なる、爽やかさが中心の一本です。強い甘さや煙を前面に出すタイプではなく、軽快さの中に白州らしい個性があります。
この記事では、Air Designが所有する白州NVの700mlと180mlを撮影し、公式情報と実飲感想を分けて紹介します。白州12年・18年・25年、蒸溜所限定品、ハイボール缶は実飲対象に含めません。

白州NVの結論を先に
| 確認項目 | 実飲で感じた方向 |
|---|---|
| 香り | すだち・青い柑橘、ミント、若葉 |
| 口当たり | 軽快で、甘さとほのかな酸味が穏やかに広がる |
| 中盤 | 柑橘と麦の甘さの奥から、ごく軽い煙が現れる |
| 余韻 | かすかなスモークと甘さを残し、すっきり切れる |
| 合う飲み方 | ストレート、少量加水、1:3〜4のハイボール |
| 選びやすい人 | 重い甘さより、爽やかさと軽い煙を求める人 |
公式テイスティングノートが示す「すだち、ミント」「軽快で爽やか」「かすかなスモーキー」という方向と、実飲の印象は大きく離れませんでした。ピートの煙が最初から強く出るのではなく、柑橘と清涼感を追った後に薄い煙が残るため、スモーキーなウイスキーに慣れていない人にも比較的試しやすい設計です。
所有する700mlと180mlを確認

撮影したボトルは700mlが1本、180mlが3本です。いずれも商品名は「サントリーシングルモルトウイスキー〈白州〉」、原材料はモルト、アルコール度数は43%と背面ラベルで確認できます。


実飲レビュー|柑橘と清涼感の後に軽い煙
香り
グラスへ注いで最初に拾いやすいのは、すだちや青い柑橘を思わせる爽やかな香りです。その奥にミントや若葉のような青さがあり、甘い果実や濃い樽香が前へ出る山崎とは方向が異なります。アルコールの刺激だけが突出する印象はなく、少し置くと穏やかな麦の甘さも感じやすくなりました。
味
口当たりは軽快で、柑橘を思わせる酸味と控えめな甘さが同時に広がります。中盤からごく軽いスモークが現れますが、薬品や灰を強く連想するほどではありません。濃厚さよりも、甘さ・酸味・煙が短い間隔で切り替わる点が白州NVの分かりやすい個性です。
余韻
飲み終わりには、かすかな煙とほのかな甘さが残り、重たく残らずすっきり切れます。長い樽香や濃いドライフルーツを追うタイプではありません。食事中や暑い時期でも飲み疲れしにくい一方、濃厚なシェリー樽系や強いピートを求める場合は物足りなく感じる可能性があります。
ストレートとハイボールでどう変わるか
| 飲み方 | 感じやすい特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ストレート | 柑橘、ミント、軽い甘さ、煙の順を追いやすい | 香味を確認したいとき |
| 少量加水 | 刺激が下がり、柑橘と若葉の香りが開きやすい | ストレートが強く感じるとき |
| ロック | 口当たりは穏やかになるが、香りも閉じやすい | ゆっくり冷やして飲みたいとき |
| ハイボール | 清涼感と軽い煙が残り、爽快さが際立つ | 食事中、暑い日、最初の一杯 |
最初はストレートで香りと余韻を確認し、次にハイボールへ変えると違いが分かりやすいです。公式が案内する比率は白州1に対してソーダ3〜4。30mlなら、よく冷やした無糖炭酸水90〜120mlが目安です。氷を十分に入れ、炭酸水を注いだ後は縦に一度だけ混ぜると、香りと炭酸を保ちやすくなります。
ミントを添える公式の「森香るハイボール」もありますが、最初の一杯は何も加えず、白州自体の清涼感と煙を確認する方が違いをつかみやすいです。基本手順はハイボールの作り方で整理しています。
700mlと180mlの違い|最初はどちらを選ぶか

| 容量 | 公式希望小売価格 | 30ml換算 | 選び方 |
|---|---|---|---|
| 700ml | 7,500円(税別) | 約321円(税別) | 継続して飲む、ハイボールにも使う |
| 180ml | 2,090円(税別) | 約348円(税別) | 初回、少量で試す、保管量を抑える |
2026年10月16日に確認した公式商品情報では、700mlと180mlはいずれも43%で、別の香味設計とは記載されていません。180mlは約6杯分(1杯30ml)で、初回の試飲量として現実的です。公式価格を容量で割ると700mlの方が約8%割安ですが、実売価格と在庫は販売店で変わります。

白州NVが向く人・向かない人
| 向く人 | 別のタイプも比較したい人 |
|---|---|
| 柑橘、若葉、ミント系の爽やかさが好き | レーズンやチョコレートの濃い甘さを求める |
| 強すぎないスモークから試したい | 灰や薬品を思わせる強いピートを求める |
| 食事中にハイボールで飲みたい | 長い樽香をストレートで追いたい |
| 甘さが重く残らない一本を選びたい | 価格に対して濃厚さだけを重視する |
白州NVは「薄い」のではなく、軽快さと切れを中心に設計されたタイプです。ただし、濃厚さを価値の基準にする人には価格に対して軽く感じられます。好みの軸を爽やかさ、煙、甘さ、余韻に分けて判断すると失敗しにくくなります。
白州12年・18年・25年との関係
2026年10月16日に公式ラインナップで確認できる定番は、白州NV、12年、18年、25年です。いずれも43%ですが、年数表示と公式香味は異なります。この記事で所有写真と実飲評価を掲載しているのは白州NVだけで、年数表示品を飲んだ前提では比較しません。
年数表示の読み方はウイスキーの熟成年数、蒸溜所の製法、見学、アクセスは白州蒸溜所ガイドへ分けています。蒸溜所限定品と白州ハイボール缶も、通常品と検索目的が異なるため別記事で扱います。
まとめ
- 白州NVは700ml・180mlともに43%のシングルモルト
- 実飲では、すだち系の柑橘、ミント、若葉、軽い甘さ、かすかな煙が中心
- 香味確認ならストレート、爽快さを生かすなら1:3〜4のハイボール
- 強い甘さや煙より、軽快さと切れを求める人に向く
- 初回は180ml、継続して飲むなら容量単価の低い700mlが選びやすい
- 年数表示品、蒸溜所限定品、ハイボール缶の評価とは分けて判断する
白州NVの価値は、濃さよりも爽やかさと軽い煙のつながりにあります。まず180mlでストレートとハイボールを比べ、柑橘と清涼感の方向が好みに合うか確認すると、700mlを買うか判断しやすくなります。