山崎NV(年数表記なし)と山崎12年は、どちらも山崎蒸溜所のモルト原酒で造られる43%のシングルモルトです。ただし、実際に飲み比べると、果実の明るさ、味の厚み、樽香、余韻には分かりやすい違いがありました。
この記事では、Air Designが所有する山崎NVの700ml・180mlと山崎12年700mlを撮影し、公式情報と実飲感想を分けて比較します。18年・25年は所有ボトルによる比較対象に含めず、公式ラインナップとしてのみ紹介します。

山崎NVと山崎12年の違いを先に比較
| 比較項目 | 山崎NV | 山崎12年 |
|---|---|---|
| 度数 | 43% | 43% |
| 所有容量 | 700ml・180ml | 700ml |
| 公式の香り | 苺、さくらんぼ | 熟した柿、桃、バニラ |
| 実飲の中心 | 明るい果実、蜂蜜、軽いスパイス | 熟した果実、バニラ、樽の厚み |
| 余韻 | きれいで比較的軽快 | 甘さと樽香が長く続く |
| 選びやすい人 | 最初の一本、飲み方を広く試したい人 | ストレートで厚みと余韻を楽しみたい人 |
公式テイスティングノートと実飲の方向は大きく離れませんでした。NVは果実と蜂蜜が先に分かりやすく、12年は熟した果実、バニラ、樽香が重なって飲み終わりまで残ります。12年を単純な上位版と考えるより、軽快さを含めて使いやすいNVと、複雑さと余韻を重視する12年という分け方が実用的です。
所有ボトルを同じ条件で確認


比較では同じ形のグラスへ近い量を注ぎ、香り、口当たり、中盤、余韻を確認しました。専門家の官能評価ではなく、ウイスキーを継続して飲んできた一人の飲み手としての記録です。
山崎NV|明るい果実と蜂蜜のなめらかさ
山崎NVは、最初に苺やさくらんぼを思わせる明るい果実香があり、口に含むと蜂蜜のような甘さとなめらかさが広がりました。後半にはバニラとシナモンを思わせる軽いスパイスが残り、甘いだけで終わらない点が飲みやすさにつながります。
12年と比べると厚みと余韻は控えめですが、香味の輪郭がつかみやすく、ストレート、ロック、ハイボールへ飲み方を変えやすい一本です。山崎を初めて飲むなら、まずNVを基準にすると12年との差も理解しやすくなります。
山崎12年|熟した果実、バニラ、長い余韻
山崎12年は、熟した桃や柿を思わせる果実香とバニラがNVより落ち着いて重なります。口に含んだ直後の甘さだけでなく、中盤から樽由来を思わせる厚みが現れ、飲み終わりにも甘いバニラと樽香が長く残りました。
同じ43%でも、12年の方が味の移り変わりを追いやすく、少量をゆっくり飲む満足感があります。最初はストレートで確認し、刺激が気になる場合だけ数滴ずつ加水する飲み方が合いました。強く冷やすと、好みだった果実香とバニラが控えめになりやすいため、最初から大きな氷を入れない方が違いをつかみやすいです。
公式価格は約2.1倍|価格差をどう考えるか
| 商品 | 公式希望小売価格 | 容量・度数 |
|---|---|---|
| 山崎NV | 7,500円(税別) | 700ml・43% |
| 山崎12年 | 16,000円(税別) | 700ml・43% |
2026年10月16日にサントリー商品情報で確認した希望小売価格では、12年はNVの約2.1倍です。実売価格は販売店と時期で変わるため、この記事では相場価格を固定しません。
価格差がそのまま「2倍おいしい」という意味ではありません。ハイボールも含めて気軽に飲むならNVの用途が広く、ストレートで複雑さと長い余韻を優先するなら12年へ価格を上げる意味があります。飲む場面まで含めて選ぶ方が、購入後の納得感は高くなります。
700mlと180mlは中身の違いではない

所有する山崎NVには700mlと180mlがあります。公式ラインナップでも両容量は43%で、容量の違いを別の香味設計として扱う根拠は確認できません。初めて試す場合や、飲み切れる量を優先する場合は180mlが選択肢になります。


飲み方で選ぶなら
| 飲み方 | 選びやすい一本 | 理由 |
|---|---|---|
| ストレート | 山崎12年 | 熟した果実、樽香、長い余韻を追いやすい |
| 少量加水 | どちらも | 香りを開かせながら違いを比べやすい |
| ロック | 山崎NV | なめらかさを保ちながら軽快に飲みやすい |
| ハイボール | 山崎NV | 明るい果実と甘さが残り、用途を広げやすい |
ハイボールは、ウイスキー30mlに、よく冷やした無糖炭酸水90〜120mlから始めると濃さを調整しやすいです。作り方はウイスキーハイボールの基本で整理しています。
公式ラインナップと実飲範囲を分ける
2026年10月16日に公式ラインナップで確認できる定番は、山崎、山崎12年、山崎18年、山崎25年です。いずれも43%ですが、樽構成と公式香味の説明は異なります。
この記事で所有写真と実飲比較を掲載しているのは山崎NVと山崎12年です。18年・25年を飲んだ前提では評価しません。蒸溜所の歴史、製法、見学情報は山崎蒸溜所ガイドへ分けています。
どちらを選ぶか
- 山崎を初めて飲む:NV
- ハイボールやロックにも使う:NV
- ストレートでゆっくり飲む:12年
- 熟した果実、バニラ、樽香を重視:12年
- 価格差より用途の広さを重視:NV
- 長い余韻と味の移り変わりを重視:12年
まとめ
- 山崎NVと山崎12年はどちらも43%のシングルモルト
- NVは明るい果実、蜂蜜、なめらかさが分かりやすい
- 12年は熟した果実、バニラ、樽香、長い余韻が中心
- 公式希望小売価格はNV 7,500円、12年16,000円(いずれも税別)
- 最初の一本やハイボールも含めるならNV、ストレートの厚みなら12年
- 18年・25年は公式ラインナップとして紹介し、実飲評価とは分ける
どちらが絶対的に上というより、飲む場面と重視する香味が違います。NVを基準にしてから12年を同じ条件で比べると、熟成感と余韻の違いをつかみやすくなります。