ウイスキーで感じるりんご、洋梨、バナナ、柑橘のような香りには、エステルと呼ばれる成分群が関わります。
ただし、果実名と化学成分を一対一で結びつけるのではなく、工程と香りの組み合わせとして読みます。
果実香に関わる成分群
エステルにはさまざまな種類があり、濃度やほかの香気成分との組み合わせで印象が変わります。同じ成分でも、液体の度数や温度によって鼻へ届く量が変わります。
| 香りの言葉 | 確認する違い | 断定しない点 |
|---|---|---|
| りんご・洋梨 | 青い/熟した | 単一成分ではない |
| バナナ | 生/菓子 | 強さは銘柄で違う |
| 柑橘 | 果汁/皮 | 樽香も重なる |
3工程で変化する
- 発酵で酵母などの働きにより香気成分が形成される
- 蒸溜で揮発性やカットに応じて原酒へ移る
- 熟成中の反応と樽由来成分が重なり印象が変わる
果実香を4軸で記録
| 軸 | 記録例 |
|---|---|
| 種類 | りんご、洋梨、柑橘 |
| 状態 | 青い、熟した、乾燥、煮た |
| 強さ | 弱い、中、強い |
| 時間 | 最初、加水後、余韻 |
香りの分類全体は香味輪、甘く感じる仕組みはウイスキーの甘さも参考になります。
果実香を具体語へ分けるときは、レモン・オレンジなどの柑橘香を比較すると記録しやすくなります。
エステルを含む微量な香味成分の全体像は、コンジナーの意味と工程で確認できます。
まとめ
- エステルは果実香に関わる成分群
- 発酵・蒸溜・熟成をまたいで考える
- ひとつの香りを単一成分へ固定しない
- 加水と温度で感じ方が変わる
- 種類・状態・強さ・時間で記録する